賢いエアコンの選び方
性能や機能が優れた製品であればあるほど、快適さやランニングコストにおいても優れていることは当たり前
でも購入予算が限られている場合は、人が集まるリビングや長時間滞在する部屋と、滞在時間が限られる客間や子供部屋といった個室では、選び方が違います。
比較する前に必ずおさえておきたい選び方!
エアコンの性能には何畳の広さに適しているかを示す「適用畳数」というものがあります。適用畳数の目安は、おおよそ室外機の定格出力によって決まります。
「定格出力」とは定められた一定の条件下でだせる最大出力のことで、「冷房能力」や「暖房能力」ともいわれることも。定格出力が大きいほど冷房・暖房能力が上がると言えます。
因みにカタログに8畳~10畳用と書いてあるのは木造住宅等気密性の低い住宅で8畳、マンション等の気密性の高い住宅で10畳と言う事です。
ただし、この数値はあくまで目安のようなもの。同じ広さの部屋であっても、室内の状況は同じとはいえません。
最近の住宅は高気密・高断熱のため、目安の畳数以下でも十分に冷えることもありますが、部屋の向きや窓の大きさと数、階数、その部屋に入る人の数などによっても大きく変わって来ます。
適応畳数は少し余裕を持たせるくらいが安心
一般的にエアコンというのはフル回転させるより、余力のある状態で運転したほうが効率的とされています。反対に、低速運転(能力の10~20%での運転)では効率が悪いといわれることが多いことから、設置する部屋の広さよりも少し余裕を持たせた仕様の製品を購入したほうが無難です。
部屋が広いのに適用畳数が狭いモデルを購入した場合、能力が足りずなかなかエアコンが効かないばかりか電気代がかかりすぎてしまうこともあるので、最低限適用畳数を目安に購入しましょう。
ちなみに、暖房性能は冷房性能に比べて適応畳数が小さくなります。暖房を重視するのであれば、実際の部屋の広さよりも大きめの製品を選んだほうが間違いはないでしょう。
少しでもお得にエアコン選びをしたい!本体価格の差は何の差?
当たりまえですが、多機能な製品ほど本体価格は高くなる傾向にあります。また、同じメーカーの製品で比べた際に、適用面積が同じなのに、価格差がある場合には、機能だけでなく省エネ性能の差があげられます。
最新モデルのカタログを読んでいると、多くのモデルに人感センサーなど各種センサーが搭載されているのが分かります。
これらのセンサーは温度変化を検知や予測するためのもので、高機能なエアコンはこれらを駆使して、室内の温度や湿度、風量、風向きなどを細かく制御して快適さを保ちます。
温度や湿度変化に対する制御に関わる機能なので、これらの機能は付いていなくてもエアコンの冷暖房の能力自体には変わりはありません。
ただし、リモコンなどで手動で設定を変更する代わりに、室内の環境や状況に応じてすべて自動で行ってくれるので、より快適さを求めるのであれば、もちろんあったほうがいい機能です。
結論
エアコンに使用するコストはイニシャルコスト(機械代+工事代)+ランニングコスト(電気代)ですから滞在時間の長いリビング等は高級機種で省エネ性の高いものを選ぶ。
客間や偶にしか使わない部屋などにはランニングコストよりイニシャルコストを抑えて選ぶのが良いでしょう。